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新幹線を安く乗る方法1:「山手線内」「大阪市内」を活用する

2021-10-17

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新幹線を安く乗る方法1:「山手線内」「大阪市内」を活用する

2021-10-17

新幹線の切符を買って、「東京都区内」や「大阪市内」などと書かれた切符を見たことないでしょうか?この仕組みを使った安い切符の買い方を解説します。この仕組みを活用すると、新幹線の切符を最大500円程度安く買うことができます。

特定市区内駅の特例

JRの乗車券は、距離に応じた運賃表があり、基本的に距離に応じた運賃が発生します。ただ、大都市にある駅から201km以上の乗車券を購入する場合に限り特定市区内の代表駅からの運賃で計算し、「~市内」等の表記で乗車券が発券されます。

例えば品川駅から越後湯沢駅の乗車券を購入する場合、品川駅が「山手線内」のゾーン内にある駅で、また中心駅の東京駅から越後湯沢駅までは101~200キロの区間にあるので、運賃は東京~越後湯沢間の営業キロ199.2キロで計算します。切符を買うと、「山手線内」から「越後湯沢」と表示されます。

この制度は、切符の発券が電子化しておらず、切符で販売していた時代に駅での発券の業務を迅速にするために設けられたといわれいます。国鉄の制度を受け継いだJRになってもその制度が続いています。

ちなみに、山手線内の駅に限り、101km以上の乗車券から「山手線内」という区分が適用されます。201km以上と発着すると「東京都区内」という区分になるという2段階になっていて、他地域と運用が異なっています。

<参考>特定の都区市内駅を発着する場合の特例(JR東日本HP)

この制度を攻略する

この制度により、実際の乗車距離より安くなることがあります。例えば、東京から201m以上遠くの仙台などに向かう場合、京浜東北線の一番神奈川寄りの蒲田駅から乗っても、「東京都区内」発の乗車券となり、東京駅からの距離で運賃計算されます。事実上、蒲田~東京の14.4kmの運賃が不要になります。

うまい活用方法として、この制度を使って、乗車券を分割する方法です。横浜から仙台への切符を購入すると6,600円です。これを「東京(東京都区内)~仙台」と「横浜~蒲田」に分割して切符を買うと、330円安く乗ることが出来ます。

 

同様に目的地にすることが多い、ディズニーランド最寄りの舞浜駅は、隣が東京都区内の葛西臨海公園駅です。うまく乗車券を分割すると安くなるポテンシャルがあります。例えば、大阪~舞浜の乗車券を「大阪市内~東京都区内」8,910円と「葛西臨海公園~舞浜」140円に分けて購入すると、「大阪市内~舞浜」で購入するより80円安くなります。

具体的な攻略テクニック

横浜駅を利用する管理人がよくやっているテクニックです。

準備編

例えば仙台駅に向かう場合、経験則から東京都区内発と横浜~蒲田に分けて買う方が安いことが分かっています。乗換検索アプリで、東京(東京都区内)発と横浜(横浜市内)発で目的地までの運賃を比較します。

検索すると、「横浜~仙台」が6,600円、「東京(東京都区内)~仙台」が6,050円で金額差が550円あるこが分かります。さらに東京都区内の一番西にある蒲田までの「横浜~蒲田」が220円であることも確認します。前述の通り分けて購入すれば、330円安く乗れるのです。

実際の乗車方法

横浜発で東京から新幹線に乗る場合は、対応が簡単です。横浜からSuicaで入場し、東京駅で新幹線乗換改札で、Suicaのタッチと「東京都区内~仙台市内」の乗車券投入を同時にすれば、Suicaが自動的に「横浜~”蒲田”」の料金を引き落としてくれます。これだけで330円の節約です!

逆に仙台から横浜に向かう場合です。2つのやり方があります。1つめが、「仙台市内~東京都区内」の切符のまま横浜駅まで向かい、精算する方法です。自動精算機は使えないですが、有人改札で蒲田~横浜の運賃を支払えば精算できます。

また、事前に蒲田~横浜の乗車券を用意しておくこともできます。指定席券の買える自動券売機で、全国の任意の駅間の乗車券を買うことが出来ます(下記写真の赤丸を選択)。有人窓口で分割して購入する恥じらいを、券売機で買えば和らぎますw 事前に切符を用意しておき、有人改札で「仙台市内~東京都区内」と「蒲田~横浜」の乗車券を提示すれば、すぐに改札から出ることが出来ます。

大都市特定区間の利用方法

今回のような乗車券の買い方を工夫する技は、正規の運賃を払いながら、通常より安く買うことが出来ます。皆さんも特定市区内駅を理解して、お得にきっぷを買ってください。

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