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プリンターのインクは純正品ではなく互換品を買うべき理由

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プリンターのインクは純正品ではなく互換品を買うべき理由

家庭用プリンターのインク、メーカー純正を買っていますか?学生時代に新宿のヨドバシカメラやヤマダ電機でプリンターを売っていた筆者が、純正ではなく、互換性インクを買うべき理由を解説します。

 

互換インクとは?

互換インクとは、キヤノンやエプソンのようなプリンターメーカーではなく、エレコムなどメーカー以外の企業が販売しているインクです。純正の3割引から半額以下で販売されています。プリンタメーカーの布教(マーケティング)で日本市場ではあまり普及していませんが、海外では純正品より互換品の方が一般的です。

キヤノンで一番売れている「BCI-381(BK/C/M/Y/GY)大容量タイプ」の純正品と互換品を比較するとAmazonで比較すると下記の通りです。互換品は、純正品の約3分の1の価格で買えます。

  純正インク
(キヤノン)
互換インク
(Green Showe)
価格 7,225円 2,558円
4.2 4.2
レビュー件数 9,715 452



純正インクが互換インクより高い理由

皆さんもお気づきだと思いますが、プリンターは消耗品ビジネスです。比較的安価にプリンターを販売して、消耗品で収益を上げるビジネスモデルです。本体は事実上赤字(価格が安いだけでなく、営業コストむっちゃかけています)で販売し、インクを高い利益を乗せて販売しています。

 

互換インクを禁止することは独占禁止法違反

メーカーは互換インクが普及しないように、下記のような嫌がらせをしています。

  1.  非互換インクを使うと、「純正インクをおススメします」的な表示が出る。その表示が出来るように、わざわざカートリッジにICチップを埋め込んでいます。
  2.  非互換インクの仕様を記録しましたという表示を出す。
  3.  電源が入るたびに純正品ではないのが使われていると、嫌がらせのメッセージが出る。
  4.  サードメーカーが回収してインク詰め替えないように、リサイクルボックスを量販店に設置する。
  5.  プリンター購入時に一緒にインクを買うと割引になる施策を打つ。

ただ、非互換インクを使えなくすることは、独占禁止法違反になります。”主たる商品を購入した後に必要となる補完的商品(従たる商品)に係る市場において特定の商品を購入させる行為”になり、「抱き合わせ販売」という違反行為になります。そのため、メーカーは直接排除しないものの、グレーゾーンを攻めて色々な嫌がらせをしています。直近の2021年にも嫌がらせに対してプリンタメーカーのブラザーがサプライメーカーのエレコムに訴えられて負けることもありました。<リンク>

 

互換インクをおススメする理由

1,とにかく安い

皆さんご存じの通り、純正インクは相対的にマージンを多く載せて売価設定しています。インクカートリッジの大きさに対し、入っているインクは20mml以下です<キヤノンの容量一覧>

プリンターメーカー都合で、プリンターを安く売って、インクで儲けるビジネスモデルにしています。消費者は、プリンタメーカー以外から買えば、よりインクとして適正な価格で購入することが出来ます。

2,大事な書類は、そもそもインクジェットプリンターで印刷しない

インクジェットプリンターとレーザープリンターの違いは、下記の通りです。

正直、印刷品質が純正品を上回ることはありません。ただ、実用的な印刷品質を実現します。また、ドキュメント類をキレイに印刷したい場合は、インクジェットプリンターではなく、コンビニのコピー機や会社にあるレーザープリンターで印刷するべきです。

写真のプリントを拘りたい人なら純正品がおススメです。まぁ、全国のセブンイレブンのコピー機でもフジ純正の写真プリントがついているので、どうしてもの時はコンビニを使うのも手です。

3,不具合が起きて不利益を被る可能性は低い

純正品以外のインク使用するからと言って、ただちにメーカー保証が使えなくなるわけではありません。前述の通り、必要以上に嫌がらせすると、独占禁止法違反になります。

また、仮に互換インクが原因で故障が発生するようでしたら、ヤマダ電機やビックカメラで販売しません。信用が大切な電器量販店で、頻繁に故障を起こしクレームになるようなものを販売することはありません。互換インクの使用に大きな不具合が起きていないと考えて大丈夫です。

 

非互換インクの選び方

非互換インクを初めて選ぶ場合のポイントを紹介します。単純ですが、下記2つを留意頂ければいいと思います。

1,ヤマダ電機やビックカメラなど大手電機店で購入する

大手電器店で販売するのはハードルが高いです。電器店にとって製品のクレーム対応は非常に手間がかかる業務です。もし一定のクレームが来れば、すぐに店頭から外されてしまいます。Amazonや楽天と異なり、店舗に並んでいる時点で、一定以上の品質とサポート体制が確保されていると考えて大丈夫です。電器店が運営するWebストアも同じ考え方です。

2,レビュー評価と件数を参考にする

上記1だと安いのが見つけられないです。安いのは、Amazonや楽天で取り扱われる製品です。そこで数ある製品の中から見つけるのに有効なのがレビュー評価と件数です。おおよそ100件以上のレビューがついている製品で、4.0を超えていれば、まず間違いがないと思って大丈夫です。

 

純正品を買っても、実は互換品と同じ中身のことも、、、

プリンタメーカーの消耗品も、旧製品になってくると自社で生産せずに、他社に製造を委託することがあります。その結果、純正品も互換品も同じ工場で作っていることもあります。。「たかがインク」であり、もう技術的発展がほとんどしていない分野です。

プリンター名ーカーの布教(マーケティング)に惑わされず、使っていない方は、互換インクにチャレンジしてみてください。

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