得トク買物術 雑記

家電もスマホも中古がコスパ良い説

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家電もスマホも中古がコスパ良い説

メーカー勤務で「ものづくり」と「会計」を理解している筆者が、”家電もスマホも中古がコスパ良い説”を提唱します。

 

発売後数年が購入価格と使用価値の乖離が大きい

中古家電・スマホのコスパが良いです。特に発売から数年以内の製品は、故障しにくく、使用価値と購入価格の乖離が大きくてコスパ最強です。

イメージとしては下記グラフです。中古品は、「中古」という段階で実際の使用価値より安い値段で売られています。特に発売から最初の数年は、中古価格の下落が激しいので、使用価値と中古品の価格差が大きくなります。

具体的には、7年間使用予定のドライヤーが、新品だと1万円するのに、1年使われた中古が5,000円で売られているので、残り6年かしか使えなくともコスパが断然いいということです。

クルマの中古市場でも一度新車登録すると、全く走行してなくとも1割価値が下がると言われています。また、新車購入から最初の3年間が20%づつ価値が目減りして、4年目以降目減りする値段が小さくなると言われています。家電でも全く同じで、最初の数年に一気に値崩れが起きます。

 

バスタブ曲線(故障率曲線)により、故障が多いのは購入直後

中古品だと故障の懸念あると思います。しかし、工業製品の故障は、購入直後と製品寿命が来た時が多いのです。これは、「バスタブ曲線」(Wikipedhiaの解説)と言われてバリューエンジニアリングの一般用語です。

バスタブと言われるのは、時間の経過と故障発生率をグラフにすると、下記のようにバスタブに見えるからです。故障が多いのが販売開始直後と、製品の設計耐用年数が過ぎたころに集中しています。つまり、数年使用された中古品の故障率は、新品より故障リスクが低いのです

実際、ヤマダ電機などの家電量販店も製品販売後1か月以内のクレームは、修理ではなく新品交換対応しています。販売直後の返品は、「着荷不良」や「初開梱不良」と言われ、発生した際は、メーカーが販売店に補償金を支払う仕組みになっています。皆さんも家電を買った直後に故障した際、すぐに新品を渡された経験はないでしょうか?

着荷不良が発生しないようにもっと品質を上げるべきだと思われますが、メーカーとしては、故障率の目標指標通りになっているかを見極めます。品質第一といって、故障率をゼロにしようとすると、検査工程が大量に必要になったり、仕入先に対する部品の要求精度を上げたることになります。そうすると価格に跳ね返るので、目標とした着荷率なるようにモノづくりをしています。実際、故障率が想定した水準より低いと、もっと精度が低くても安い部品を使えないかと考え始めます。

 

中古品でもしっかり保証がついてくる

保証面で、中古品に躊躇する人は、ソフマップやゲオなど、中古販売業者がおススメです。スマホや家電を買うと、3か月など一定期間の保証が付いてきます。上場企業が運営している中古販売なので、故障したらしっかり保証してくれます。

ヤフオクも以前はヤフープレミアム会員だと自動的に保険が付与されていました。現状でも個別に中古品に対し、有料で保証が付けられるので、気になる人は付けてみてください。私は期待値で保険会社に勝てる気がしないので、付けません。

 

管理人の中古家電・スマホ

具体的に管理人が購入した中古家電・スマホを紹介します。

iPhone 12

おおよそ2年1回をケータイを買い替えていますが、3回連続して「楽天市場のソフマップかゲオ」で中古を購入しています。

今使っているスマホは、2020年12月に購入したiPhone12 128GBです。当時、Apple Sotreでの新品価格が税込み99,880円だった商品を、楽天市場のゲオで96,800円に30%近くポイントがついて、実質6万円程度で購入しました。

購入したのは、楽天スーパーセールのタイミングです。ゲオ自体が全品ポイント+9%UPのセールをやっていて、更に買い回りキャンペーンや5のつく日キャンペーンを組み合わせると、発売直後の新機種でも30%程度ポイントが付きました。

状態が「良い」と記載された商品でしたが、ゲオでの検品が済んでいるので、素人では中古であることが分からないレベルでした。

洗濯機

ヤフオクで2年型落ちの2万円の洗濯機に10%オフクーポン使って18,000円で購入しました。送料が家財宅急便で7,000円かかり、総額25,000円程度でした。同じ機種の後継機が5万円台で売られていたので、実質半額で購入できました。

当時は、ヤフオクではヤフープレミアム会員だと、中古家電を購入して半年間は修理費用補償がついていました(今は有料になっています)。補償が付けられると中古でも怖くありません。

中古で購入後5年間使用していますが、全く問題ありません。洗濯機は、家族が増えると大きいものや乾燥機能付きに買い替えることがあります。新品で10年間使用することを前提に購入するのではなく、中古で割り切って使うのもアリかもしれません。

パソコン

パソコンは、中古での購入が特におススメです。大手企業のシステムエンジニアでパソコン好きの友人にも中古パソコンを勧めて買わせたところ、コスパの良さに感動していました。

購入する際は、アマゾンや楽天に出品している、ある程度レビュー件数があって信頼できそうな業者から購入すると間違いないです。業者はレビューを気にしているので、状態の良いPCを安価に手に入れることが出来ます。また、業者だと3か月などの保証も付きます。

中古パソコンの多くは、企業や官公庁で使われていたものです。企業や官公庁では、PCが故障しなくとも年数で区切って、定期的に置き換えを行っています。大量のPCが廃棄される中で、状態のいいもの(=仕事しない内勤の窓際社員が使っていた?)だけが中古市場に流れています。特に法人需要がある割に、個人向けに人気のないDELLやLENOVO等の外国メーカーの中古は、性能や状態の割にとても安価に売られています。

私も何度か中古のPCを2回購入して、中古を5年くらい使っていました。3年程度前のモデルが新品の3割程度の価格で買えるのでお勧めです。

ちなみにモバイル用途でパソコンが必要な場合は、中古だとバッテリーの買い替えが必要なので新品購入をお勧めします。

PCモニター

パソコン用モニター(ディスプレー)もPC同様に企業からの放出モノが大量に出回っています。オフィスの移転や引き払いの際に状態の良いものが大量に出回るようで、中古市場に多数流通しています。

私が自宅で使っているDELLのモニターは、ヤフオクで企業からの放出品を購入しました。同じ出品者から大量にモニターが出品されていました。購入したのは、P2419HCという、当時新品でも販売されている現行モデルでしたが、Amazonでの新品価格のちょうど半分の12,500円(10,000円+税・送料)で購入でき、問題なく動作しています。

電子辞書

一番最近買った中古家電です。某ヨーロッパの言語の電子辞書が必要になりました。メルカリやAmazonの中古ストアには、大量に大学生が第二外国語のために購入されたと思われる数年しか使っていないものが出品されていました。また、カシオはわざわざ毎年春にモデルチェンジして新商品を出しているため、モデル数が大量にあり、旧モデルほど中古価格も低くなっています。しかし、中に入っている”ジーニアス英和辞典 第5版”などの辞書の版が変わらなければ、旧モデルでも全く同じ性能です。

一方で、電子辞書は、落としても壊れないことをうたったりして、結構丈夫に作られています。また、工業製品としてみると、部品点数が少なく、モーター可動部がないので故障のリスクが低いです。特に中古品での購入がおススメの商品だと思います。

 

中古家電を購入する際の注意点

中古家電を購入する際の注意点として、仮に失敗しても期待値では勝てていると思えるかです。私は今のところ、中古品を買ってすぐに壊れたり、想像より悪いものが届いて「失敗」したことはないです。しかし、新品ではついてくる1年間のメーカー保証(たった1年ですが)がないので、購入後すぐに故障すると泣き寝入りするしかありません。絶対に失敗したくない人は、中古家電はおススメできません。

また、中古品を買うには、売り手を見極める力も大切です。ヤフオクやメルカリなら過去の出品履歴、写真、出品者の説明文などをよく読んで、ババをひかないか見極めながら買い物する必要があります。説明文に誤字脱字があったり、写真をキレイに撮っていない場合は地雷の可能性があるので避けます(逆に他の人が買わない分破格の条件で買えることもあります)。

繰り返しになりますが、中古家電失敗するかもしれないけど、トータルでは得する期待値が高い手法です。買えば買うほど買い物上手になっていくので、是非皆さんも活用してみてください。

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