いろいろ問題山積していた東京オリンピックもなんだかんだで終わってしまいました。今回の大会で唯一の屋内会場の伊豆ベロドロームで観戦できたので、感想を記載します。
宮城と静岡の会場だけ観客入れて実施された
いろいろ政治問題化していましたが、開会式の2週間前の7/8に原則無観客が決まりました。ただ、当時コロナ感染が沈静化していた静岡県の自転車競技と宮城県のサッカーだけに一般観客を入れて実施されました。
こんなところで運を使ってしました
私は、正直スポーツ観戦にそこまで情熱なく(ゴメンナサイ)、2019年のチケット販売時、翌年3月にデビュー予定だった新型特急のサフィール踊り子の試乗と夏休みの旅行を兼ねていけたらと思い、東京都心から丁度100kmの伊豆の真ん中にあるベドロームでの自転車競技のチケットを申し込んでいました。
結果として席数ベースで発売数の1%程度になった有観客の会場として観戦できました。ほんとこんなところで運をつかってしまったぁという感覚です。
バブルは崩壊していた
こんな世の中自粛ムードの中、申し訳ないのですが、前日からポイント乞食界で有名なクレジットカードSPGアメックスカード(年会費34,100円)の特典で修善寺マリオットに無料宿泊しました。部屋風呂付の部屋に宿泊し、マリオットの食事を楽しみ、私が国内で宿泊した中で最高レベルにグレードが高いホテルステイでした。
ただ、海外のオリンピック関係者が、多数宿泊していました。マリオットがラフォーレ修善寺というリゾート施設の中にあり、マリオット以外の宿泊施設が選手村の分村として関係者が宿泊していることを承知していました。ただ、一般客も宿泊するマリオットにも、大会関係者が多数宿泊していました。食事会場は、パーテーションが仕切られていましたが、エレベーターとか一緒になることもあり、完全にバブル崩壊していました。
私も妻もワクチン接種が済んでおり、神経質にはなりませんが、五輪反対の朝日新聞とかが見たら喜びそうな状況でした。
大会関係者が大杉w
大会当日は、宿から伊豆箱根鉄道の修善寺駅へ向かい、そこから無料シャトルバスで会場に向かいます。駅には、本当に申し訳ないくらい沢山の大会ボランティア・組織委員会関係者・地元役所の職員・警備員・警察官がいます。駅の利用者より関係者の方が多いのではというレベルです。
もはや別世界
前日に修善寺駅近くの”修禅寺”を訪問しました。コロナ渦で観光客がまばらで、土産物屋もシャッターが閉まってました。一方で駅周辺は、道路を封鎖して観客を誘導したり、沢山の大会関係者がいてお祭りムードです。観客の1人として心から感謝しますが、本当に複雑な心境の中での開催でした。
会場も絶対に関係者の方が多い
修善寺駅から15分程度山道を登ると会場のベドロームに到着します。途中の道にも沢山の警備員・警官が警備されていました。山道も最近拡幅されたのか、とても整備されていました。
いよいよ会場に着くと、すごい数のボランティアやスタッフの方がいらっしゃいました。皆、ディズニーランドのように手を振ってくれて、私も全力で振りました。
まぁ仕方ないですが、警備員の方と警察がセットでいます。警備員の方は車の誘導などをいますが、警察官はとにかく立っているだけです。首相官邸の周りの警備のように警察官が誘導と警備を兼ねればポストを減らせそうですが、そこが難しいのかもしれません。
会場の中は夢の祭典
会場の中に入るとオリンピックの装飾がされて、夢の祭典です。今回の大会で、唯一の屋内会場での有観客会場でした。日本の地上波放送はありませんが、テレビカメラが多数入り、本格的な放送体制が敷かれています。観客は、勝手な印象ですが、比較的お金に余裕がある、静岡近隣の方が多そうなイメージでした。
競技は、スプリント・ケイリン・マディソン
競技は、すべて1周250mのトラックで行われます。トラックは木製の走路で、最高速度60km/h程度で駆け抜けます。
ケイリンは、日本の競輪から来た協議で6周して着順を争います。スプリントは2人で競争して、マディソンは2人1組でリレー形式でコースを100周!するカオスな競技でした。
初めて自転車競技を見ましたが、常に全速力で行くのではなく、体力を温存しつつ、バンク角を使て追い抜いたりの駆け引きがあり、知れば知るほど面白そうな競技でした。
やっぱり自国選手の活躍が楽しい
当日は、男子マディソンの決勝がありましたが、日本はエントリーもしていませんでした。
日本人選手は、ケイリンの予選に出場しましたが、予選1位で通過し、会場が大いに沸きました。やっぱ自国チームが開催国で活躍すると面白いです。
私が行った翌日は、女子オムニアムという自転車種目で、梶原悠未選手が銀メダルを獲得しました。きっと会場は、沸いていただろうなと思いました。
有観客の感想について
有観客で参加した感想です。
会場誘導等のオペレーションは、観客としては最高でしたが、通常の興行なら3分の1のスタッフで実施できるところを、過剰に充ててるように感じました。現場の責任者の立場として予算を削ることより絶対に失敗しないことを求められていたと思います。大会各所で組織の過剰防衛にために大会費用がどんどん膨れ上がっていたと思います。
インフラ面では、コンパクト五輪と言いながら無駄に自転車競技場を都心に作らずに、静岡開催したことは、評価するべきだと思います。ただ、会場へのアクセスルートの道路を整備したり、アクセスルートの伊東駅・修善寺駅を改修したりと、箱物にも結構投資されていた気がします。
あと、度々話題になりましたが、ボランティアスタッフには、本当に頭が下がる思いでした。駅で案内する都市ボランティアを含め、いろんな意味で”良い人”が揃っている気がしました。
最後に
私は、コロナ渦の中で観客として参加させて頂き、家族と一生モノのいい思い出を作れて大会関係者に心底感謝します。森さんありがとう!の気持ちです。私がどう思うと、日本に夏季オリンピックが来ることは、二度とないと思うので、今回の思い出を大切にさせて頂こうと思います。